Azureの小ネタ (改)

~Azureネタを中心に、色々とその他の技術的なことなどを~

VM Roleはじめました(その1)

今更ながらの感もありますがVM Roleはじめました。
必要な環境は以下の通り。無料で環境を構築できるWebRole/WorkerRoleに比べるとすこしハードルが高いでしょうが、TechNetやMSDNなどをお持ちであれば、検証環境は容易に構築できると思います。

必要な環境

  • Hyper-Vを構築できる環境
  • Windows 2008 R2 英語版のインストールイメージ(ISO)

今のところ、Win2008R2英語版のみのサポートですが、いずれWin2003/2008 もサポートされる予定であるとPDC10では、言っていました。
エディションの縛りとしては、特に記述がみあたらないのですが、Standardもしくは、Enterpriseでなら問題ないでしょう。今回は、Standardを使いました。

Hyper-Vの準備

Hyper-Vは、役割の追加から準備できます。

サーバーマネージャーから、Hyper-Vのコンソールを起動。右の「新規」
ボタンをクリック。


仮想マシンの新規作成ウィザードが立ち上がるので、「次へ」。


名前と場所を指定して、「次へ」。


メモリを割り当てます。ここで割り当てたメモリは、Azure上に配置したときにVMサイズによって変更されるので、インストールするのに快適な量を割り当てておけばよいでしょう。そして、[次へ]。


ネットワークの構成。Windows Updateとか当ててきちんとしたい方は、接続するほうを設定してください。検証だけなら接続しなくても何とかなります。そして、[次へ」。


仮想ハードディスクを作ります。VMサイズによって、使用できるハードディスクサイズが異なりますので要注意。This topic is no longer availableあたりを見ると以下の通りですね。

VM SIZE VHD SIZE
Extra Small 15 GB
Small 35GB
Medium, Large, or Extra Large 65 GB


インストールするISOが決まっているなら、ここでマウントしておくことができます。そして、[次へ」


最後に、確認して完了です。

OSのインストール

引き続きOSをインストールします。
前述の通りVM Roleで利用できるOSは、Win2008R2 英語版のみ。


Install Now!


Windows Server 2008 R2 Standard (Full Installation)


インストールパーティション選択。


インストール開始。しばし待つ。


インストール完了。Administratorパスワードの設定

VM Role向け準備

Administorator以外の管理者も念のため作成します。そして、機能の追加から、.NET 3.5 Featuresを選択しインストール。


引き続きVM Roleの統合コンポーネントをインストールします。物は、"C:\Program Files\Windows Azure SDK\v1.4\iso\wavmroleic.iso" にあります。
Hyper-VからISOイメージをマウントして、インストール。


サービスを開くとWindows Azure関連のサービスがインストールされていることがわかります。


最後にC:\Windows\system32\sysprep\sysprep.exeを実行してShutdown。
sysprepのハマりどころとして無反応になってしまうことがあります。これに関しては、VM Role のイメージ作成時にSysprepが動作しない | ブチザッキにまとめられています。ネットワーク状態が正しくないとだめっぽいですね。この手番のように、ネットワーク接続なしならば、問題ないと思われますが、はまってしまった人は対処してみてください。


ここまででようやくVM Role用ベースイメージの作成が完了です。
続きは、VM Roleはじめました(その2) - Azureの小ネタを参照してください。