Azureの小ネタ (改)

~Azureネタを中心に、色々とその他の技術的なことなどを~

PDC10 トピックス

こんばんは、statemachineです。PDC10で発表されたAzure関連のPPT資料を読み漁ってます。 読み漁るだけなら簡単ですが、誰かに伝えたりまとめたりするってのは意外と大変なものです。まとめる過程でより理解が深まったり、気づきがあるので無駄ではないのですが、いずれにしろ自分のリソースを消費するわけでw。

PDC10のサイトは、Silverlightがベースになって、いまいち使い勝手が悪いなと思っていたのですが、以下のダウンローダを使うことで、PPTやビデオなど楽ちんダウンロードできます。ぜひ、お試しください。

PDC10 Downloader - Journey to the Center of the Web - Site Home - MSDN Blogs

で、自分の興味がある部分をボチボチピックアップ。

Extra Small インスタンス

PDC10でExtra Smallインスタンス(XS)が発表されました。以下が新しく発表されたXSと、従来のS/M/L/XLとの比較表です。("What’s New in Windows Azure" 資料からの抜粋)

サイズ CPU メモリ ローカルストレージ IOパフォーマンス 課金 1ヶ月
XS 1.0 GHz 768 MB 20 GB Low $.05 /h 4.9 3528
S 1.6 GHz 1.7 GB 225 GB Moderate $.12 /h 11.76 8467.2
M 2 x 1.6 GHz 3.5 GB 490 GB High $.24 /h 23.52 16934.4
L 4 x 1.6 GHz 7 GB 1000 GB High $.48 /h 47.04 33868.8
XL 8 x 1.6 GHz 14 GB 2040 GB High $.96 /h 94.08 67737.6

ざっくりいうと、

  • CPU 性能 0.63 倍で、半分強。
  • メモリ 0.45倍 で約半分以下
  • ローカルストレージ 0.09倍で、1/10以下
  • IOパフォーマンスは別記事言及する予定ですが、だいぶ絞り込まれている模様(5Mbps)

このような性能費で、価格は0.4倍。1ヶ月デプロイしっぱなしでも、4000円弱ですし、開発、検証用と考えれば、使えるのでは無いかなと思ってます。VMの性能が下がったことで、デプロイに時間がかかるとかになったらイヤですけど、影響するのかは現時点で、よく分かりません。


また、"Inside Windows Azure Virtual Machines" を見ると従来のS/M/L/XL のVMをRegular VMといい、XSとは明確に区別している模様。

  • Regular VM はメモリ、CPUをシェアしない。
  • XSは、他のXSインスタンスとリソースをシェアする。

といっていますので、どのくらいでシェアするのかとか、性能とかが気になるところです。

GUEST OS 2.x

Windows 2008 R2 ベースの GUEST OS 2.x をサポートすることが発表されています。たぶん、既定路線なんでしょうけれども、GUEST OSが1.7になってしまっている現在、今後1.x系のバージョン番号がどう変化していくのか興味深いところです。

  • Guest OS 1.x: WS08 64-bit compatible
  • Guest OS 2.x: WS08 R2 64-bit compatible (PDC10)

VCランタイム

あと、以下のようなことも言及されてます。.NET 4はサポートしているのに、なんでVC10ランタイムは、自前でパッケージングする必要があるのかいまいち不明。
VC10 CRT (e.g. MSVCR100.DLL) is not fusion-ized and can be packaged together with the application

にしても、四半期に一回は見直すと言っていたレートなんですけど、いつ見直すんでしょうかねぇ。
とりあえず、今回はコレまで。